先日の小学生のユニット練習でも、ダメだとわかっていても使ってしまった、この質問。
「なんでできないの?」「何回言ったらわかるの?」、、、orz!
この質問がダメなのは、コーチングでは初歩的なことなのに、、。
また、自分の未熟な指導の結果なのに、、、。
3歳の「自分でやる!」
3歳は自立に大切な時期で自立期というんだそうですよ。子どもが何かをやろうとしているとき、親が手伝おうとすると「自分でやる!」と言って、差し出した親の手を振り払うなんて場面、、、。
ダンスレッスン中ではどうだろう、、、???
人見知りの子などは、一緒に手をつないでやってあげると安心してくれるっていうことはありますが、確かに積極的な性格の子どもは、手をつなごうとしたら手を振り払われた経験がありました。
しかも、その子の年齢も3才、、、(笑)
自立期なんですねー。
大人からすると失敗するとわかっているようなことでも、「自分でやる!」
例えば、自分でお茶を飲もうとして失敗してこぼしてしまうとか、、、。
ダンスレッスン中では、基本的に「自分でやる」ので、教えられた振付を失敗するとか、、、。
失敗したことをそのまま言葉にして伝える
「こぼしちゃったねー」と失敗した状況をそのまま言葉にすることで、「自分はこぼしちゃったんだー」と理解させます。
ダンスのステップができなかったら、「失敗しちゃったねー」と「今のは失敗だったんだー」
(でも、あまり失敗を指摘しすぎると自信とやる気をなくしてしまうので要注意! この場合は、サンドイッチ話法、ほめる→指摘→ほめる)
「なんでできないの?」(Why?)は、「だって、、、」という言い訳を誘います。
「何回言ったらわかるの?」は、問いつめの質問です。
もし仮に、このような質問をされて、自信満々に正解をこたえられる人は何人いるでしょう。
「あと100回言われたら絶対できます!!」、、こんな答えが返ってきたら、むしろ彼は大物になるでしょう(笑)
「こぼしちゃったね、どうしたらいい??」(How?)、「ふこうかー」など責任の取り方を教え、「次からは~しようねー」とあらためて、失敗しない方法を教えます。
ダンスなら、「失敗しちゃったねー、どうしたらいい?」(How?)、「次は~してみようかー」と次の目標を与えます。
失敗を指摘しすぎるとやる気をなくしてしまいかねませんが、それでも失敗を理解させないと上達しません。
ただ、失敗を乗り越えて「できた!」時の達成体験はとても大切です。
また、ティーチングの話になりますが、なにを失敗したか、どこが失敗なのか、「あ!いま失敗した!!」と自分で自分の失敗に気付くための能力が上達にとても重要になります。(ティーチングの専門用語では、「エラー検出」)
でも、なかには、「どうやったらいいか、指摘されてることはわかっているんだけど、できないんだよなー」って子どももいます。
頭ではわかっていてもできない子どもの場合は、、、
このことについては永遠の課題です、、、
ただいま勉強中、、、。
今わかっていることで言えば、動きそのものの指導法や練習の仕方を考え直す必要があるのかなーって思います。
説明や方法がしっかり理解できているか(言語―認知段階)、理解できた上で動きを調整できているか(運動制御段階)、方法を意識しなくても自然と正解の動きができるか(自動化段階)、、、運動制御段階と自動化の段階まではとっても長い期間になる場合がほとんどなので、現在その子がどの段階の習得レベルなのかをしっかり把握することがまず第一なのではないでしょうか。
乳幼児期の子どもならば、発達段階もあるでしょうし、、、。
例えば、5本の指も全部が同時に動き出すのものでもないので、例えば、親指と人さし指でものをつまめなければ、お箸の持ち方もできませんし、鉛筆などペンも持てません。スプーンの持ち方も、前腕(肘から前の腕)の回転ができるできないで、スプーンを握る方向が逆になります(この点はかなり専門的な話なのでこのあたりでやめます、、)
ティーチングも学べば学ぶほど奥は深いです。
ただ、 学習の基本は
①教える→②覚える→③繰り返す、このサイクルの繰り返しです。
そこにいろんな指導方法や練習方法が乗っかってくるだけです。